夕陽のガンマン
Per Qualche Dollaro In Piu'
aka.For A Few Dollars More
★イタリア*西ドイツ・スペイン合作*P・E・A・フィルム/コンスタンティン・フィルム/アルトロ・ゴンザレス 1965年度作品 |
★スタッフ | |
監督■セルジオ・レオーネ、製作■セルジオ・レオーネ/オッタヴィオ・オポー、製作総指揮■アルベルト・グリマルディ、脚本■ルチアーノ・ヴィンチェンツォーニ/セルジオ・レオーネ、原案■セルジオ・レオーネ/ファルビオ・モルセーラ、音楽■エンニオ・モリコーネ、撮影■マッシモ・ダラマーノ |
★キャスト |
クリント・イーストウッド | .... | モンコ |
リー・ヴァン・クリーフ | .... | ダグラス・モーティマー大佐 |
ジャン=マリア・ヴォロンテ | .... | エル・インディオ |
マラ・クラップ | .... | メアリー |
ルイジ・ピスティッリ | .... | グローギー |
クラウス・キンスキー | .... | セムシのワイルド |
ジョセフ・エッガー | .... | 老人 |
★おはなし | |
モンコと呼ばれる早撃ちのガンマンと、大佐と呼ばれる鋭い目つきの男が、互いに敵対しながらも共通の敵インディオをやっつけるというお話。 |
★ひとこと | |
イーストウッド主演第2作であると共に、マカロニ・トリロジーの2作目でもある。前作のメンツに、今度はイーストウッドと同じく、ハリウッドから招いたリー・ヴァン・クリーフが加わり、面白さは倍増。前半のイーストウッド対クリーフのユーモアを交えたガンマン対決、後半のクリーフ対ヴォロンテの緊張感溢れる対決と、それぞれの戦いに工夫が凝らされている点が秀逸。全体的には、イーストウッドが一歩引いた形になっているが、ラストはちゃんと締めくくってくれているので、バランスは取れた格好だ。モリコーネの音楽も快調で、レオーネの演出を大いに盛り上げている。 |
★うらばなし | |
前作が黒澤明監督の『用心棒』をベースにしたものであったのに対し、コチラは元々『用心棒』の続編『椿三十郎』をベースに作られる予定だったとか。しかし、前作の盗作問題が勃発、レオーネは急遽、オリジナル・アイディアに変更して撮影に入ったが、この映画の中盤で展開される、イーストウッドが、ヴォロンテのグループに潜入してバレそうになる、というくだりは、どうみても『椿三十郎』のシークェンスそっくりで、ちゃんとアイディアが残ったままになっているという点が興味津々。この点に関しては黒澤天皇、何も言わなかったのかナー。 |
★データ | |
テクニカラー/テクニスコープ/スコープ・サイズ/134分 日本公開:1967年1月20日 (ユナイト配給) アメリカ公開:1967年5月10日 (UA配給) イタリア公開:1975年12月18日 |