荒野の用心棒
Per Un Pugno Di Dollari
aka. For Fistful of Dollars/A Fistful of Dollars
★イタリア*西ドイツ・スペイン合作*ジョリー・フィルム/コンスタンティン・・フィルム/オーシャン・フィルム1964年度作品 |
★スタッフ | |
監督◆セルジオ・レオーネ(ボブ・ロバートソン名義)、製作◆アリゴ・コロンボ/ジョルジョ・ペニ、脚本◆ジェイム・コマス・ジル、原案◆A・ボンゾーニ/セルジオ・レオーネ、共同原案◆ヴィクトール・アンドレ・カテナ(映画『用心棒』菊島隆三&黒澤明より)、音楽◆エンニオ・モリコーネ(ドン・サビオ名義)、撮影◆マッシモ・ダラマート(ジャック・ダルマス名義)/フェデリコ・G・ララーヴァ、編集◆ロベルト・キングイニ/アルフォンソ・サンタカナ、美術監督◆シグフリド・バーマン/カルロ・シミ |
★キャスト |
クリント・イーストウッド | .... | ジョー |
マリアンネ・コッホ | .... | マリソル |
ジャン=マリア・ヴォロンテ(ジョニー・ウェルズ) | .... | ラモン・ロホ |
ウォルフガング・ラッカチー | .... | ジョン・バクスター |
サイハート・ラップ | .... | エステバン・ロホ |
アントニオ・プリート | .... | ドン・ミゲェル・ロホ |
ホセ・カルヴォ | .... | シルバニート |
マルガリータ・ロザーノ | .... | コンチェロ・バクスター |
ダニエル・マーティン | .... | ジュリアン |
ベニート・ステファネッリ | .... | ラビオ |
ブルーノ・カルテヌート(キャロル・ブラウン) | .... | アントニオ・ベイカー |
ヨゼフ・エッガー(ジョー・エッガー) | .... | ピリペロ |
マリオ・ブレガ(リチャード・ステイサント) | .... | チコ |
アルド・サンブレッリ | .... | ロホ・ギャング・メンバー |
★おはなし | |
無法者が横行するニュー・メキシコの街に、ある日ジョー=名無しという、男が現われ、この町を二分するロホ兄弟とモラレス一家に交互に用心棒として雇われ、一握りのドルの為にせっせと稼ぎながら、最終的には両一家を倒して、街を平和にして何処ともなく去っていった…というお話。 |
★ひとこと | |
記念すべき、イーストウッドの主演第1作。原作は勿論、黒澤明監督の『用心棒』だが、それを盗作した割りには、出来が頗る良すぎている、いわば希な傑作になった奇跡的作品。まぁ、それだけオリジナルの『用心棒』が、西部劇タッチの映画だったという事になるのだが、しかし、ここまで面白ければ誰も文句は言えないだろう。『用心棒』を観る度にこっちの方が観たくなるというもので、逆もまた同じだ。 |
★うらばなし | |
レオーネは、イーストウッドにもっと粗野な感じを出して貰う為、ヒゲを生やして、葉巻をくわえるというキャラクターにしたが、元々煙草を吸わなかったイーストウッドは、葉巻を吸うというのが、一番難儀したとか。でも、画面で見た感じでは、吸い方なんか、結構サマになっているように思えたのだが。それと、イーストウッドが着ているポンチョと、履いているブーツ、それに銃のホルスター等は、イーストウッドが撮影の為イタリアに渡る際、アメリカやスペインの雑貨屋で買って持って行ったらしい。そのお陰で、あの“名無しのガンマン”のイメージが誕生したかと思うと、その時からイーストウッドの天才ぶりが発揮されていたという事なんだろう。なお、映画の中にはクレジットされていないが、フェルナンド・ディ・レオ、ドゥッチョ・テッサリらと共に、クリント・イーストウッド自身も、脚本に参加している模様。 |
★データ | |
テクニカラー/テクニスコープ/スコープ・サイズ/101分(日本公開版は96分) 日本公開:1965年12月25日(東和配給) アメリカ公開:1967年1月18日(UA配給) イタリア公開:1964年8月27日 |