戦略大作戦

Kelly's Heroes

 

★アメリカ*アヴァタ・フィルムズ・ベルグレイド協力=カッカ・レーブ・プロ=メトロ−ゴールドウィン−メイヤー提供 1970年度作品

 

★スタッフ
監督■ブライアン・G・ハットン、製作■ガブリエル・カッカ/シドニー・ベッカーマン、脚本■トロイ・ケネディ・マーティン、音楽■ラロ・シフリン、撮影監督■ガブリエル・フィゲロア、編集■ジョン・ジンパソン

 

★キャスト

クリント・イーストウッド

....

ケリー

テリー・サヴァラス

....

ビッグ・ジョー

ドン・リッケルズ

....

クラップゲーム

キャロル・オコーナー

....

コルト

ドナルド・サザーランド

....

オッドボール

ギャヴィン・マックロード

....

モリアーティ

ハル・バックレー

....

メイトランド

ステュアート・マーゴリン

....

リトル・ジョー

ジェフ・モリス

....

カウボーイ

リチャード・ダヴァロス

....

グトウスキー

ペリー・ロペス

....

ペタク

トム・トゥルーペ

....

ジョブ

ハリー・ディーン・スタントン

....

ウィラード

 

★おはなし
第2次大戦中のドイツ。ケリーらアメリカ軍が、ドイツの将校から聞いたドイツ軍の隠し金塊を奪う為に、ドイツ軍と一戦を交える…というお話。

 

★ひとこと
『荒鷲の要塞』に次ぐ戦争アクションもの。監督も同じブライアン・G・ハットンで、当時は親交が深かったハットン監督に出演を依頼され、快く出演をOKしたものだが、前作と違い、全体的に大らかな感じの映画なので、イーストウッドもリラックスして出演を楽しんでいるようだ。テリー・サヴァラスやドナルド・サザーランドなど、曲者俳優と共演していて、その分、目立たない役柄ではあるものの、イーストウッドのスッとぼけた演技が笑いを誘っている。そして何といっても、クライマックスでの、ドイツ軍が誇る強力戦車タイガーT型をヤッツける方法が、実に前代未聞の作戦で、戦争映画ファンからも熱い評価を得ている傑作になっている。

 

★うらばなし

この映画は全編ユーゴスラヴィアでロケされていて、イーストウッドを始め出演者たちは、みんな旅行気分で撮影に臨んでいたらしい。その撮影隊の一行に、当時はまだ、スタントマン等の撮影の裏方でしかなかったジョン・ランディス監督がいたらしい。本人が、いつも力説しているエピソードなのだが、それだけイーストウッドたちの顔を間近で見れて、嬉しかったんだろう。因みにジョン・ランディスは、『最後の猿の惑星』にも、猿の軍団の中の一人(一匹?)として、出演している(当然、猿メイクで)らしく、当時の苦労ぶりが窺われる。

もう一つ因みに、2000年に公開されたジョージ・クルーニー主演の『スリー・キングス』は、湾岸戦争終結後に、イラク軍の残した宝石類を盗みにいく、アメリカ軍の残党を描いた映画だが、第2次大戦中にドイツ軍の隠していた金塊を奪うというこの映画が、その元ネタである事には間違いないだろう。その同年、30年ぶりにドナルド・サザーランドがイーストウッドの映画に出たのも、何かの因縁のような気がしてならないのは、これは僕だけだろうか。

 

 

★データ

メトロカラー/パナヴィジョン(フィルム)/スコープ・サイズ/146分

日本公開:1970年12月26日(MGM配給)

アメリカ公開:1970年6月23日(MGM配給)

 

           

inserted by FC2 system