ピンク・キャデラック

Pink Cadillac

 

★アメリカ*マルパソ・プロ=ワーナー・ブラザース提供 1989年度作品
 

★スタッフ

監督■バディ・ヴァン・ホーン、製作■デイヴィッド・ヴァルデス、製作総指揮■マイケル・グラスコフ、脚本■ジョン・エスコウ、音楽■スティーヴ・ドーフ、撮影監督■ジャック・N・グリーン、編集■ジョエル・コックス

 

★キャスト

クリント・イーストウッド .... トミー・ノワック
バーナデット・ピータース .... ルー・アン・マクグイン
ティモシー・カーハート .... ロイ・マクグイン
ティファニー・ゲイル・ロビンソン .... マクグイン赤ちゃん
アンジェラ・ルイーズ・ロビンソン .... マクグイン赤ちゃん
ジョン・デニス・ジョンストン .... ウェイクロス
マイケル・デス・バレス .... アレックス
ジミー・F・スカッグス .... ビリー・ダンストン
ビル・モーズレー .... ダレル
マイケル・チャンピオン .... ケン・リー
ウィリアム・ヒッキー .... バートン氏
ジェフリー・ルイス .... リッキー・Z
ゲイリー・ハワード・クラー .... ランディ・ベイツ
ディック・プロッカー .... 警官#1
レオナード・R・ガーナー・ジュニア .... 警官#2

 

★おはなし
プロの賞金稼ぎが、生後8カ月の赤ん坊を連れて行方をくらませた人妻と偽札を追って冒険するというお話。

 

★ひとこと

『ダーティハリー5』に続く、バディ・ヴァン・ホーン監督とのコンビ作。今回も又、軽いタッチのB級アクションで、まだ『バード』の疲れを癒しているかのように見えるイーストウッドだが、自分自身も、七変化の変装ぶりを見せて、軽く作っているつもりのようでいて、結構ノリノリなのには笑ってしまう。

イーストウッドの役柄は賞金稼ぎ。『ハンター』でスティーヴ・マックイーンが演じた役と同じだが、コチラの方は、ハードなアクションというよりも、イーストウッドらしいコメディ・タッチになっていて、バディ・ヴァン・ホーン監督の1作目『ダーティファイター/燃えよ鉄拳』同様、ドジな悪役集団が登場して、それをやっつけるのが、賞金稼ぎのイーストウッドという筋書き。この辺りは、またまた入魂となる自作への、軽いウォーミング・アップという感じだ。

 

★うらばなし

実はこの映画、元々は、イーストウッドとウディ・アレンとの共演作として製作される予定だった。それが何処でどうなったのか、いつの間にか、ウディ・アレンの名前はなくなってしまったのだが、出来上がった映画を観る限り、どの役柄がウディ・アレンなのか、よく分からない。脚本が改稿された為とも言えるが、70年代以後、あまり、大スターとの共演作がなかったイーストウッドだけに、是非とも実現して欲しかった企画である。

因みに、本作で製作総指揮を担当しているのは、マルパソ・プロとは関係ない、マイケル・グラスコフである。グラスコフは、『ヤング・フランケンュタイン』や『ラッキーレディ』のプロデューサーだが、もしかすると、グラスコフの最初のアイディアが、ウディ・アレンとの共演だったのかも知れない。

 

★データ

テクニカラー/パナヴィジョン(パナフレックス・カメラ&レンズ)/ヴィスタ・サイズ/ドルビー・ステレオ/121分

日本公開:1989年11月11日(ワーナー配給)

アメリカ公開:1989年5月26日(WB配給)

 

                

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