アウトロー
The Outlaw Josey Wales
★アメリカ*マルパソ・カンパニー・フィルム=ワーナー・ブラザース 1976年度作品 |
★スタッフ | |
監督■クリント・イーストウッド、製作■ロバート・デイリー、脚色■フィル・カウフマン/ソニア・チャーナス、原作■フォレスト・カーター、音楽■ジェリー・フィールディング、撮影監督■ブルース・サーティーズ、編集■フェリス・ウェブスター |
★キャスト |
クリント・イーストウッド |
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ジョージー・ウェルズ |
チーフ・ダン・ジョージ |
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ローン・ウエイティー |
ソンドラ・ロック |
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ローラ・リー |
ビル・マッキニー |
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テリル |
ジョン・ヴァーノン |
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フレッチャー |
ポーラ・トゥルーマン |
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グランマ・サラ |
サム・ボトムズ |
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ジェイミー |
ジェラルディン・キームズ |
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リトル・ムーンライト |
ウッドロー・パーフリー |
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カーペット売り |
ジョイス・ジェイムソン |
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ローズ |
シェブ・ウーリー |
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トラヴィス・コッブ |
ロイヤル・ダノ |
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テン・スポット |
マット・クラーク |
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ケリー |
ジョン・ヴェロス |
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チャト |
ウィル・サンプソン |
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テン・ベアーズ |
ウィリアム・オコンネル | シム・カーステアーズ | |
ジョン・ケード | コマンチェロ・リーダー | |
ダグ・マッグラス | ライグ | |
ジョン・ラッセル | ブラディ・ビル・アンダーソン | |
ジョン・ミッチャム | アル | |
カイル・イーストウッド | ジョージーの息子 | |
リチャード・ファンズワース | コマンチェロ |
★おはなし | |
南北戦争も終わろうとしていた1860年代なかば。テリル大尉率いる北軍部隊に妻子を殺された農夫ジョージー・ウェールズが、復讐の為に南軍の生き残りで構成された反逆団に加わり、おたずね者として名を上げながら、テリル大尉に復讐を遂げる…というお話。 |
★ひとこと | |
イーストウッドの5作目の監督作。監督2作目の『荒野のストレンジャー』で、西部劇をテーマにしたイーストウッドが、再びテーマにした西部劇。しかし、作風からして、かなり異色だった前作と違い、今回は、正攻法のタッチで描かれている。マシンガンを乱射するシーンや、復讐がテーマである点は、多少なりともマカロニの影響がまだ残っているように思えるが、一つの町を舞台にした『荒野のストレンジャー』(これも復讐がテーマ)と違い、復讐すべき敵を追って、西へ、そして南へと旅をする主人公を描いたこの映画は、舞台が移り変わる事によって、その時々の人との出会いや、様々な事件と遭遇しつつ、復讐の心が徐々に癒されていくという、人間ドラマの部分がクローズアップされ、一種のロード・ムービーとしても傑作に仕上がっている。 |
★うらばなし | |
これも、別項で詳しく述べたが、元々はフィル・カウフマン監督で進められたこの映画、途中でイーストウッドと意見の相違で揉めた為、結局は降板、その後をイーストウッド自身の監督で完成された、ある意味曰くありげな映画になっている。 ちょうど1976年という、アメリカ建国200年記念映画として公開されたが、作った時期が悪かったと、後にイーストウッドが述懐しているように、降板事件と共に、ヒットしなかった事を大いに悔やんでいる様子だが、そんな事は抜きにしても、この映画は傑作だ。ネイティヴ・アメリカンであった原作者フォレスト・カーターの原作に一目惚れしたイーストウッドの着眼点は、とにかくさすがである。 そして、最高のパートナー(公私に渡って?)であるソンドラ・ロック(監督作『愛のそよ風』で、主演候補の一人になっていた事がある)と、初めて出逢ったこの作品は、そういう意味でも記念すべき作品である。 |
★データ | |
デラックス・カラー/パナヴィジョン(フィルム)/スコープ・サイズ/137分 日本公開:1976年8月8日(ワーナー配給) アメリカ公開:1976年6月30日(WB配給) |