イーストウッド・ニュース

【2001年7月中旬号】

 

マカロニ2作品お買い得サントラCD発見!

 

相変わらず、大したニュースではありませんが、先日某輸入CDショップのサントラ・コーナーをウロついていたら、“A Fistful of Sounds”と題されたCDを発見。何かと思ってよ〜く見てみると、あの『荒野の用心棒』と『夕陽のガンマン』のカップリング・サントラCDだったのです。

   

日本でも、この2作品がカップリングされたサントラ盤がリリースされているのはご存知の通りですが、今回のこの物件の素晴らしい所は、2枚組になっていまして、CD1に『荒野の用心棒』と『夕陽のガンマン』のサントラが収録されていて、CD2には、同じセルジオ・レオーネ監督、エンニオ・モリコーネ音楽による『ウエスタン』のサントラが収録されているというもので、いわば、レオーネ=モリコーネ・コンビのマカロニ3作品が集められた特別サントラ盤になっていたのでした。

で、驚いたのはその値段の安さ。店によってはマチマチかも知れませんが、3作品収録の2枚組という豪華仕様でありながら、他のサントラ盤(通常、2200円〜2400円ぐらい)と、全く変わらないというもので、どうせ日本盤を買うなら、『ウエスタン』もプラスされているこの輸入盤を買った方が、倍ぐらい安く付くという訳で、まさにお徳用盤だと言えます。

最初は、サントラではなく、カバー演奏によるものかナとも思いましたが、ちゃんとしたエンニオ・モリコーネ楽団による演奏で、聴いてみた所、確かに、今まで何度も聴いていた、あの本物のサウンドが入っていました。それに、曲数も割愛されているかも知れないと不安になったものの、各曲目を、日本盤等と比較してチェックしてみたところ、3作品とも1曲も欠けていない完全収録盤という事が判り、とにかく何処を取ってもお買い得盤だと思われます。

ライナーノートには、下記のようなオリジナル・ポスターも載っていて、モリコーネ・サウンドを聴きながら眺めていると、もう気分はサイコー。全曲聴き終わった後は、すかさずLDやDVDで本編を観たくなる衝動に駆られる事必至でありまして、本編を観る暇はないので、せめて音だけでも…という人には、かなりお勧め出来るサントラ盤です。

      

前回ご紹介した『続夕陽のガンマン』の完全サントラ盤とこれとがあれば、取り敢えずイーストウッドのマカロニ・トリロジー・サウンドに関しては、完璧にコレクション出来る事になり、これからも徐々にイーストウッド映画のサントラをCDで集めていこうとしている人の入門盤として、是非、ご購入されては如何かなと思います。

因みに、トリロジーの音楽を順番に聴いていくと、演奏や楽器などが、徐々に豪華になっていく様子がつぶさに窺われて、なかなか面白いものです。それに『ウエスタン』も、トリロジーとはまた違って、情緒豊かなサウンドに溢れているのも聴き物で、モリコーネがタダ者ではないという事が、それだけで分かってしまいます。

とにかく、アメリカ盤では、それぞれ1枚ずつでしかリリースされていないので、これ一枚で3作品もカバー出来てしまうこのCDは、何度も言いますが、お買い得だと思います。売り切れない内に、近くの輸入CDショップへGO! とは言うものの、実は、もう既にみんな、持っていたりして…

     

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