イーストウッド・ニュース

【2005年2月上旬号】

 

 

『戦略大作戦』サントラCD

完全版仕様で待望のリリース!

 

 

イーストウッドが、『荒鷲の要塞』に続いて、ブライアン・G・ハットン監督と組んで放った戦争アクション大作『戦略大作戦』のオリジナル・サウンドトラック盤が、このほど“完全版仕様”で、リリースされました。

『マンハッタン無宿』以来2度目のコンビとなるラロ・シフリンが音楽を担当したこの『戦略大作戦』のサントラは、アナログ時代にリリースされたLPと同じ仕様で、かつてのCHAPTER Vレーベルから『シンシナティ・キッド』とのカップリング盤として数年前にCDがリリースされていましたが、レーベルの消滅と同時に廃盤になり、なかなか入手困難なアイテムとなっていましたが、前回の『荒鷲の要塞』同様、レアなサントラを数多く限定盤でリリースしているアメリカのFSMレーベルから、再発される運びとなりました。

そしてまた、これも『荒鷲の要塞』と同じなのですが、再発というより、むしろ新装リリースと言った方が相応しく、今までのサントラには未収録だった曲は勿論、同じ曲でもアレンジや長さが違うなど、つまり、それまでのサントラに収録されていたのは、あくまでもレコード用に再録音・再編集されたものだった訳でありまして、今回の新盤サントラが、本当の意味での“オリジナル”であった事が分かる、何とも貴重で嬉しい1枚になっているのであります。

『戦略大作戦』の音楽というと、まずはあの口笛をフューチャーしたノリノリのテーマ曲が思い浮かぶ訳ですが、他にマイク・カーブ・コングレジェーションが唄う主題歌「燃える架け橋」も有名ですね。あと、ハンク・ウィリアムス・ジュニアが唄った挿入歌“All for the Love of Sunshine”もありますが、これらのインストゥルメンタル曲もちゃんと入ってる他、劇中にチョコっと流れる“Si Tu Me Dis”(唄◆モニク・アルデベルト)が今回初めて収録されているのは感動ものです。

他に、中東風(ユーゴスラヴィアでロケしてたもので…笑)の音楽や、クライマックスに流れるウエスタン調のスコア等、ラロ・シフリンがノリに乗って作っているのが分かる、バラエティ豊かなアルバムになっていて、映画の内容同様、ブッ飛んだ仕上がりになっておりますデス。

あと、以前のリリース盤に収録されていた曲たちもソックリそのままエンド・トラックに収録されているのがお徳用感を増してまして、アレンジが微妙に違うのが体感出来るかと思います。(因みに、音調も違います。やっぱり、アナログからそのままトラックダウンしたようなLPと変わらないような音調なので、今回の新収録曲がちゃんとデジタル・リマスターされているのが手に取るように分かる仕組みになっています)

ボーナス・トラックとして、“All for the Love of Sunshine”の別バージョンも収録されていて、カラースチル満載のライナーノート(ブックレット)と共に、聴いているだけで豪華な気分が味わえる逸品になっていますので、是非とも御一聴の程を。なお、FSMレーベルですので、3000枚のみの限定リリースになっておりますので、お早めのご購入をお願い致します。品切れになって手に入らなくなってから泣かないように…。

 

ライナーノートに記されたオリジナル・ポスターが

イイ雰囲気を醸しだしておりますなぁ。

 

 

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