イーストウッド・ニュース

【2003年4月下旬号】

 

 

『夕陽のガンマン』完全版

サントラ・リリース!

 

 

イーストウッド・ファンの方に朗報でございます。この度、レオーネとイーストウッドが放った“ガンマン・トリロジー”の第2弾『夕陽のガンマン』の完全版(エキスパンデッド)サントラCDがリリースされました。

今までリリースされていたのは、7曲入りのサントラで、これは劇場公開以来、アナログ盤・CD盤を通じて長年のベストセラーになっていて、音楽を担当したエンニオ・モリコーネの初期の傑作(大体、この人のはほとんどが傑作ですけどね…笑)としても認識されていましたが、劇場公開から38年の歳月を経て、遂に完全版サントラとして生まれ変わりました。

どういう内容かと言いますと、以前の収録曲7曲にプラスして、新たに15曲(!)も追加されたニュー・バージョンで、1曲目にいきなり、馬の嘶きと主人公(イーストウッド=モンコ)の口笛とハミングに続き、銃声が響いた後にテーマ曲になるという、映画版と全く同じバージョンのテーマ曲が登場するという、何とも嬉しい構成であります。勿論、映画と同じバージョンですので、テーマ曲の間中も、銃声が何度も響き渡るという、臨場感溢れるもので、もうこの1曲だけでも、心はマカロニの世界に飛んで行きます!

他にも、効果音などがタップリ収録された曲(映画で使用されたのと同じバージョン)がいっぱいで、特筆すべきは、ボーナストラックとして、映画のクライマックスで流れ、テンションを思いっきり盛り上げた「ガンマンの祈り」が、何とボーカル・バージョン(!)で収録されている事で、これだけは映画でも使用されなかったものですが、ご丁寧にイタリア語版と英語版の2曲収録されているのが、何とも素晴らしいです。

また、同じ曲でも、今までからレコード化されていた曲と、今回新たに加わった曲(映画使用バージョン)とのアレンジの違いも聴き比べたり出来るのも楽しみで、イーストウッド・ファンは勿論の事、モリコーネ・ファンもタップリと楽しめる内容になっているのも嬉しいものではあります。今やDVDでいつでも本編が観られる時代になったとはいえ、こうして音楽だけのサントラでも、これだけ感動してしまうのは滅多にはないでしょう。

前回の『続夕陽のガンマン』同様、各国のポスター等がデザインされたブックレットもグーです

 

イタリアのGDMという、以前このコーナーでも紹介した事のある『続・夕陽のガンマン』の完全サントラ盤をリリースしていたイタリアのメーカーから出たもので、これで“ガンマン・トリロジー”の2作が、完全版としてリリースされた事になります。(次は勿論、『荒野の用心棒』ですな…)

日本では、アナログ盤時代から『荒野の用心棒』とのカップリング・サントラとしてリリースされていましたが、それを既に所有している人でも、手に入れても損は無いサントラになっているので、是非お薦めしたいものです。

『続夕陽のガンマン』と同じく、限定版でのリリースなので、欲しい人は今お早い内にゲットするように!

 

inserted by FC2 system