ウィリアム・マニー   William Munny

職業:かつては悪名を馳せたガンマン&賞金稼ぎ。今は、小さな農場で、幼い二人の子供とひっそりと暮らしている。ガンマン稼業をやめるきっかけになったのは、美しい女・クローディアに出会ったから。酒も一切絶って、堅気の人間として暮らしていたが、愛する妻の死後、生活が苦しくなったその矢先、久しぶりに、殺しの仕事が舞い込んできた。“一握りの金”の為に、一肌脱ごうと思ったマニーは、幼い子供を残して、昔の相棒と共に旅立つが、殺しの依頼以外に、“許されざる者”を発見。結局、昔の極悪人ガンマンに戻って、もっと悪いヤツらを一掃するハメになる。復讐を遂げた後、大金(一握りではなかった!)を手にした彼は、子供を連れて西海岸へ行き、事業に成功したらしい、という噂を、娘(マニーの妻)の墓参りに訪れた母親は、耳にした。という、まるで神話のような物語だが、主人公であるウィリアム・マニーは、まさに神懸かり的な存在だった。

登場作品:『許されざる者』(82)

 

 

ジョン・マクバーニー   John McBurney

職業:北軍の伍長。戦争で傷付き、倒れ込んでいる所を、森の中の女学院の生徒・エミーによって助けられる。それからしばらく、その女学院で傷を癒す事になるが、エミーを始め、教師や院長までもが、彼に惹かれるようになり、徐々に女の醜い葛藤の道具にされていく。最終的には、片足を切断され、挙げ句の果てには、毒キノコを食べさせられて殺されてしまうという、哀れな末路を辿る事に。これだったら、まだ戦争で死んだ方がマシだったと、死に際に思ったとか…。つまり、“据え膳喰わぬは男の恥”は、間違いだったという教訓を、身を持って世の男性に教えてくれた物語だったという訳…!?

登場作品:『白い肌の異常な夜』(71)

 

 

モンコ   Monko

職業:ガンマン、賞金稼ぎ。首に賞金が懸かったお尋ね者を捕らえては、保安官に付きだして賞金を稼ぐのを商売にしている男。正義ヅラをしているが、決して正義の為に人は殺さない。あくまでも、金の為。一握りのドルの為。もっと多くのドルの為にと思い、ある男と組んで、インディオという極悪犯を追いつめるが、結果的に、ある男の復讐を手助けする事に。それだけを見れば“イイ奴”だが、その後の行動を見る限り、やっぱり、お金の事しか考えていないようだ。悪が対立する町にヒョッコリ現れた名無しの男や、南北戦争末期に、墓場で20万ドルを取り合いしたブロンディという男と、身なり(ポンチョ姿に葉巻)、背格好などが似ている為、同一人物ではないかと噂されているが、本人が黙っている為、正確な所は分からない。後の子孫は、サンフランシスコ市警で刑事になったという説もあるが、それも定かではない。

登場作品:『夕陽のガンマン』(65)

 

 

フランク・モーリス   Frank Morris

職業:囚人。アルカトラズ刑務所に収監された、極悪犯人だが、何をしでかしてきたのかは、一切明らかにされていない。着いて早々、脱獄の計画を着々と進めていく、脱獄に生きるプロ。いつも寡黙に脱獄を実行する彼にとって、難攻不落といわれたアルカトラズさえも、単なる暇つぶしの小屋でしかない。あのアル・カポネも入獄していたアルカトラズ刑務所を、最初で最後に脱獄したのは、彼と仲間の二人の、合計三人だけだと言われているが、刑務所側の発表では、「彼等は、溺死した」との事。実際の生死は、神のみぞ知る、だが、脱獄事件から数年後、カーメル市近辺で、フランクに似た人を目撃したという人がいたのは事実。その後、カーメルの市長になったという噂も…。

登場作品:『アルカトラズからの脱出』(79)

 

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