ファイヤーフォックス

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★アメリカ*ワーナー・ブラザース提供 1982年度作品

 

★スタッフ
監督&製作■クリント・イーストウッド、製作総指揮■フリッツ・マーネイズ、脚色■アレックス・ラスカー/ウェンデル・ウェルマン、原作■クレイグ・トーマス、音楽■モーリス・ジャール、撮影監督■ブルース・サーティーズ、編集■フェリス・ウェブスター/ロン・スパング

 

 

★キャスト

クリント・イーストウッド

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ミッチェル・ガント

フレディ・ジョーンズ

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ケネス・オーブリー

デイヴィッド・ハフマン

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バックホルツ

ウォーレン・クラーク

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ペイヴェル・アペンスコブル

ロナルド・レイシー

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セメロフスキー

ケネス・コーリー

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コンタースキー大佐

クラウス・ロウィッチ

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ウラジミロフ将軍

ナイジェル・ホーソーン

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ビョートル・パラノヴィッチ

ステファン・シャナベル

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第一秘書

トーマス・ヒル

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ブラウン将軍

ディミトリア・アーリス

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ナタリア

マイケル・カリー

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シーバッカー艦長

 

★おはなし
ベトナム戦争で活躍したパイロットで今は隠遁生活を送っているミッチェル・ガントが、ソビエト連邦の高性能戦闘機ミグ31(コードネーム:ファイヤーフォックス)を盗み出す為にロシアに潜入する…というお話。

 

 

★ひとこと

イーストウッドの8本目の監督作。クレイグ・トーマスのベストセラー小説をいち早く映画化した作品だが、『アイガー・サンクション』も、スパイ小説が原作だった事を考えると、イーストウッドは、この手のスパイ・サスペンスものに、興味を示していたようだ。イーストウッド映画では、初めてと言っていいぐらい、最新のSFX(担当したのは、『スター・ウォーズ』のジョン・ダイクストラ)が導入されていて、派手さでいうと、銃撃戦で勝負した『ガントレット』を越えて、この作品がイーストウッド映画ではナンバー1だろう。

そのせいか、「SFX的な見せ場に頼ったイーストウッドの手抜きの演出」だとか言われて、評判はあまり芳しくないようだが、しかし、前半のジワジワとしたサスペンス描写と、後半の戦闘機どうしによるスペクタクルな追撃戦という、静と動との対比は、観る者を興奮せざるを得ない面白さに満ちていて、とりわけ、やっとの事でファイヤーフォックスを盗み出すのに成功するシーンは、夜明けの空に飛び立っていくファイヤーフォックスの華麗な勇姿と共に、思わず感動してしまうシーンであった。つまり、それだけイーストウッドの演出が決まっているからで、決して手を抜いている訳ではない。

 

 

★うらばなし

イーストウッドがこの映画を手掛けた理由の一つに、やはり、前監督作『ブロンコ・ビリー』の興行的失敗にあったようだ。自分としては、一番気に入っている自信作だっただけに、一番信用されている観客にソッポを向かれたのは、やはりショックだったようで、一応、観客受けを狙って大ヒット作の続編『ダーティファイター/燃えよ鉄拳』に出たものの、今度は自身の監督作でヒットをモノにしたい、という願望があったらしい。

それでベストセラー小説に手を付け、おまけに、当時流行していたSFX映画として仕上げた訳だが、この映画で、初めて、いつもの監督&主演だけではなしに、製作まで買って出ているという事からも、イーストウッドがこの映画に並々ならぬ情熱を傾けているという事が伺い知れるものだ。初めてという事で言えば、この作品はイーストウッド映画初のドルビー・ステレオ導入作品であり、『ガントレット』以来、5年ぶりのスコープ・サイズの作品になっていて、つまり、それだけ、スペクタクルなエンターテインメント映画として楽しんで欲しいという、イーストウッドの願いが込められていたと言える訳だ。

もう一つ因みに、音楽を担当しているモーリス・ジャールも、イーストウッド映画初見参である。全編、ほとんど音楽が鳴っているのかどうか、分からない映画だが、エンド・クレジットで初めて、マーチ風のテーマ曲が流れた時は、実に爽やかな印象を残したものだ。

 

 

★データ

デラックス・カラー/パナヴィジョン(フィルム)/スコープ・サイズ/ドルビー・ステレオ/136分

日本公開:1982年7月17日(ワーナー配給)

アメリカ公開:1982年6月18日(WB配給)

 

       

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