ダーティハリー3
The Enforcer
★アメリカ*マルパソ・カンパニー・フィルム=ワーナー・ブラザース 1976年度作品 |
★スタッフ | |
監督■ジェームズ・ファーゴ、製作■ロバート・デイリー、脚本■スターリング・シリファント/ディーン・リーズナー、原案■ゲイル・モーガン・ヒックマン/S・W・シャー、音楽■ジェリー・フィールディング、撮影監督■チャールズ・W・ショート、編集■フェリス・ウェブスター/ジョエル・コックス |
★キャスト |
クリント・イーストウッド |
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ハリー・キャラハン |
タイン・デイリー |
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ケイト・ムーア |
ハリー・ガーディノ |
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ブレスラー |
ブラッドフォード・ディルマン |
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マッケイ |
ジョン・ミッチャム |
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フランク・ディジョージョ |
デヴァレン・ブックウォルター |
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ボビー・マックスウェル |
ジョン・クロウフォード |
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市長 |
サマンサ・ドアン |
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ワンダ |
ロバート・F・ホイ |
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ブチンスキー |
ジョセリン・ジョーンズ |
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ミキ |
MG・ケリー |
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ジョン神父 |
ニック・ペレグリーノ |
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マーティン |
アルバート・ポップウェル |
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エド・ムスタファ |
ルディ・レイモス |
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メンデス |
ビル・アークリッジ |
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アンディ |
★おはなし | |
サンフランシスコ市警殺人課のハリー・キャラハンと相棒の女刑事が、市長を誘拐したテロリスト一味と死闘を展開する…というお話。 |
★ひとこと | |
お馴染み、ダーティハリー・シリーズの3作目。前作で、反タカ派庇護に回ったこのシリーズも、暴れん坊刑事の活躍を一層強化する事により、軌道修正が成された。イーストウッドお抱えの助監督だったジェームズ・ファーゴに、監督デビューのチャンスを与えたイーストウッドは、あたかも気分が楽になったように、主人公を嬉々として演じているのは、やはり、2本の監督作による疲れから解放された為なのか。脚本に、当時の売れっ子だったスターリング・シリファントを加えているにも関わらず、ストーリーはより単純化し、主人公のマンガチックな活躍のみが際立ってしまった、いわばシリーズ中でも、あまり出来は芳しくない作品に仕上がっているのだが、この映画は、そんな事よりも、初めてコンビを組んだ女性刑事(タイン・デイリーが好演)とのやり取りが見物である。 相手を全く信用していないキャラハンと、徐々にうち解けていく相棒とのコンビネーションぶりは、後の『ルーキー』や『ザ・シークレット・サービス』等のルーツ的作品になり、女性刑事が加わった事により、イーストウッドの男としての魅力がより一層深くなった印象が強い作品だ。 |
★うらばなし | |
シリーズ全5作品中、この作品だけ、音楽がいつものラロ・シフリンだけではなく、ジェリー・フィールディングが担当。何でも、当時シフリンは、『さすらいの航海』のスコア作曲の為、イギリスに出張していた関係だったからとか。 フィールディングといえば、『ワイルドバンチ』等のペキンパー映画でお馴染みだが、ドン・シーゲルを師匠とするペキンパーとイーストウッドとの、僅かなニアミスが感じられる作品である。特に、シフリン以上にジャジーな感じを表現した、中盤の追跡シーンの音楽(コンピレーション・アルバムに収録されている)は最高のノリで、これが縁でこの後、『ガントレット』『アルカトラズからの脱出』と、イーストウッド映画に連続的に起用される事になる。 話題の女性刑事を演じたタイン・デイリーは、これが映画初出演の割りにはイイ演技をした為、イーストウッドに、「もう一度共演したい女優の一人」と絶賛された。因みに、『恐怖のメロディ』で、イーストウッドをストーカーする悪女を演じたジェシカ・ウォルターも、「もう一度共演したい」と言われていた。 |
★データ | |
デラックス・カラー/パナヴィジョン(フィルム)/スコープ・サイズ/97分 日本公開:1976年12月25日(ワーナー配給) アメリカ公開:1976年12月22日(WB配給) |