ダーティハリー

Dirty Harry

 

★アメリカ*マルパソ・カンパニー・プロ=ワーナー・ブラザース 1972年度作品

 

★スタッフ
監督&製作■ドン・シーゲル、製作総指揮■ロバート・デイリー、脚本■ハリー・ジュリアン・フィンク/R・M・フィンク/ディーン・リーズナー、原案■ハリー・ジュリアン・フィンク/R・M・フィンク、音楽■ラロ・シフリン、撮影監督■ブルース・サーティーズ、編集■カール・ピンジトーア

 

★キャスト

クリント・イーストウッド

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ハリー・キャラハン

ハリー・ガーディノ

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アル・ブレスラー

レニ・サントーニ

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チコ・ゴンザレス

ジョン・ヴァーノン

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市長

アンドリュー・ロビンソン

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スコーピオ

ジョン・ラーチ

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署長

ジョン・ミッチャム

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フランク・ディジョージョ

メイ・マーサー

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ラッセル夫人

リン・エドギントン

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ノーマ

ルス・コバート

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バス運転手

ウッドロー・パーフリー

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ジャッフェ

ジョゼフ・ソマー

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ウィリアム・T・ロスコ

ウィリアム・パターソン

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バナーマン判事

 

★おはなし
スコーピオと名乗る連続殺人鬼と、サンフランシスコ市警殺人課のハリー・キャラハン刑事とが死闘を繰り広げる…というお話。

 

★ひとこと

もう何も言うことない、イーストウッド映画の最高傑作。ドン・シーゲルとのコンビ4作目で、これまたコンビの最高傑作。ハミ出し刑事アクションもののルーツ的作品。70年代を代表する、ポリス・アクション映画の最高峰……etc.。とにかく、どれだけ形容しても足らないぐらいの、誰もが知ってるイーストウッドの代表作で、その代名詞的役割の映画でもある。

この作品より、ワーナー映画に活動の場を徐々に移し始めるイーストウッドの、大スターへの仲間入りをするきっかけとなった作品でもあり、その後、まさかのシリーズ5作目まで作られる長寿シリーズとなったが、出来は勿論、この1作目が最高。

 

★うらばなし

元々はフランク・シナトラの為に書かれた脚本だったって事はあまりに有名で、その辺りの詳しいエピソードは、別項を参照願いたいが、知られざるエピソードとしては、前作で監督の仲間入りを果たしたイーストウッドが、この作品でも、自身が演出しているシーンが何度かあるという点。

ドン・シーゲル作品なのに、よくもまぁ、そんな大胆な事が出来たナーっていう感じがするのだが、やはりそこは、お互い気心の知れたもの同志、仲良く映画を作っていったという解釈なのだろう。その一つのシーンが、クライマックスでの、乗っ取られたスクールバスの屋根の上に、ハリー・キャラハンが歩道橋から飛び降りるシーン。この映画きっての見せ場であり、よく観れば判るが、このシーンは、イーストウッドがスタントなしで演じている。それを自分で演出しているってんだから、なかなか凄い事ではある。

それと、中盤での自殺志願者を救出するシーン、あそこもイーストウッドの演出とかで、どちらも高い所でのシーンなので、撮影班が下と上とに分かれてしまう為の、その為の方策だったのかも知れないが、いずれにせよ、ドン・シ−ゲルが全面的にイーストウッドを信頼しているからこそ出来たものだと言えるだろう。

 

★データ

テクニカラー/パナヴィジョン(フィルム)/スコープ・サイズ/103分

日本公開:1972年2月11日(ワーナー・ブラザース配給)

アメリカ公開:1971年12月23日(WB配給)

 

                    

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