ダーティハリー5

The Dead Pool

 

★アメリカ*マルパソ・カンパニー・プロ=ワーナー・ブラザース提供 1988年度作品

★スタッフ

★監督■バディ・ヴァン・ホーン、製作■デイヴィッド・ヴァルデス、脚本■スティーヴ・シャロン、原案■スティーヴ・シャロン/ダーク・パーソン/サンディ・ショウ、音楽■ラロ・シフリン、撮影監督■ジャック・N・グリーン、編集■ジョエル・コックス

 

★キャスト
クリント・イーストウッド ハリー・キャラハン刑事
パトリシア・クラークソン サマンサ“サム”ウォーカー
リーアム・ニーソン ピーター・スワン
イヴァン・C・キム アル・クワン刑事
デイヴィッド・ハント ハラン・ルーク
マイケル・カリー ドネリー主任警部
マイケル・グッドウィン アッカーノン警部
ダーウィン・ギレット パトリック・スノウ
アントニー・カルノタ ルー・ジャネロ
クリストファー・P・ビール トーマス・マクシェリー
ジョン・アレン・ヴィック ルスコウスキー警部
ジェフ・リッチモンド リポーター♯1
パトリック・ヴァン・ホーン リポーター♯2
シグリッド・ワースシミット リポーター♯3
ジム・キャリー ジョニー・スカレス

 

★おはなし
死亡予想ゲーム“デッドプール”を元に展開する連続殺人事件が勃発。そのリストに自分の名前が記されている刑事と犯人の対決を描く…というお話。

 

★ひとこと

お馴染みのシリーズ第5弾。前作『バード』が、作品的評価はよかったものの、興行的にはイマイチだった為、ワーナー・ブラザースから「今度はどうしてもヒット作を」という、たっての希望に応える為に5年ぶりに復活したハリー・キャラハンものである。自身で監督した4作目で、一応、シリーズの終止符を打ったつもりだったイーストウッドだが、ワーナーの懇願に負けて作ったこの作品は、全体的に軽いB級アクションっぽく仕上がっており、入魂の一作だった『バード』の息抜きをしている風にも見える作品だ。

犯人の設定や、アクション・シーン等も小粒になっている点からも、ある種、投げやり的なムードが感じられるが、シリアス一辺倒だった『バード』に違和感を感じていた観客は、久々のハリー・キャラハン登場に溜飲を下げ、イーストウッド映画としては久々の大ヒットとなった。

 

★うらばなし

『ダーティファイター/燃えよ鉄拳』以来、8年ぶりとなるバディ・ヴァン・ホーン監督のメガホンだが、一説によると、かなりのシーンを、イーストウッドの演出で撮ったとか。他人名義の監督作として、ほんの軽い気持ちで出演しているイーストウッドであった訳だが、それはやはり、『バード』の疲れを癒す為ともいえ、この作品辺りから、イーストウッド入魂作と、軽い息抜き作といったように、タイプの違う作品を交互に発表するようになった。

因みに、最初に殺されるロック・シンガーを演じたのは、まだ無名の頃のジム・キャリー(クレジットではジェームズ・キャリー)で、この後、次回作の『ピンク・キャデラック』にも端役で出演している。

 

★データ

テクニカラー/パナヴィジョン(パナフレックス・カメラ&レンズ)/ヴィスタ・サイズ/ドルビー・ステレオ/91分

日本公開:1988年9月23日(ワーナー配給)

アメリカ公開:1988年7月13日(WB配給)

   

            

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