ジョン・ドハーティ  JOHN DOARTY

職業:別名“サンダーボルト”(雷電)と異名を取る、その筋では有名な銀行強盗のプロ。

一時引退していたが、昔の仲間の執拗な追跡と、新しい仲間との交流(?)の為、再び、大胆な強盗計画を実践。成功したように見えたものの、仲間のドジと裏切りで、失敗に。新しい仲間(ライトフット=韋駄天と名乗る若い男)との熱い友情で結ばれた絆は、最後に、昔奪った大金を発見する事で成就するも、ライトフットの死によって、永遠の別れとなる。ポール・ウィリアムスの名曲「故郷は何処にある」をバックに、ユタ州の山道を何処までもリンカーンを走らせた彼は、一体何処へ向かったのだろうか。永遠の謎である。

登場作品:『サンダーボルト』(74)

 

 

フランキー・ダン  FRANKIE DUNN

職業:ロサンゼルスのダウンタウンで小さなボクシングジム“ヒットピット”を経営するボクシング・トレーナー。

若いころは、名うてのカットマン(試合中にボクサーの出血を止めるスタッフ)で鳴らしたが、今は、プロ志望のボクサーたち数人を抱えて、日々、トレーナーとして細々と生計を立てている。金に細かく、うるさく小言を言うのが日課になっているが、それは、家を出て行った一人娘に宛てた手紙が、毎回彼の元に未開封で返送されてくる事に対するストレスでもあるようだ。彼を慕って、一人の女性ボクサーが入ってくるが、最初「女ボクサーなんて単なる見世物だ」と毛嫌いしていたフランキーだったが、彼女の一途な情熱に絆されて、彼女のトレーナー兼マネージャーになってから、閉ざされていた心が開くようになるという、一見頑固で、しかし、心はなかなか優しいオジさんである。そんな彼が、彼女の快進撃に目を細めていた矢先、試合中の事故で彼女が下半身不随になり、今まで味わった事のないショックを覚え、そして…。

彼女の希望を叶えてやった後、ジムへは戻らずに行方をくらまし、未だに何処へ行ったか不明である。だが、田舎町の“本物のレモンを使ったパイ”を出す店で姿を見掛けたという人がいて、時折、その横で、彼の娘らしい女性が座っていたとの目撃情報もあるが、その真偽は、定かではない。

登場作品:『ミリオンダラー・ベイビー』(04)

 

 

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