ハリー・キャラハン  Harry Callahan

職業:サンフランシスコ市警殺人課に勤務する刑事。肩書きは“INSPECTOR”だから一応警部。愛銃は、スミス&ウエッソン社製のM−29、通称マグナム44。タバコは吸わず、酒もビールだけ。ホットドッグやハンバーガーなどのファーストフードを主食としている。因みに、既婚。妻とは死別。「罪を憎んで人を憎まず」ではなく、「罪を憎んで、それ以上に人を憎む」精神で捜査を行うのがモットー。当然、行き過ぎで、上司とモメる事はしょっちゅう。そのお陰で、交通課や人事課に左遷させられる事もあり。

マグナム以外にも、犯人が所持していた時限爆弾やバズーカ砲、それに射撃訓練用のオートマグナム、そして、たまたまそこに置かれていた銛等、ありとあらゆる物を武器にして、犯人に立ち向かう不屈の精神の持ち主で、最初は自分も怪我をする事もあったが、年輪を重ねる毎に、だんだん不死身になっていくのは、ある意味凄い。検挙率でも、シスコ警察ナンバー1だが、事件との遭遇率は、恐らく世界でもナンバー1かも知れない。

因みに、ヒッチコック監督の映画『ハリーの災難』は、彼がモデル、ではない。

登場作品:『ダーティハリー』(71)、『ダーティハリー2』(73)、『ダーティハリー3』(76)、『ダーティハリー4』(83)、『ダーティハリー5』(88)

 

 

クーガン  Coogan

職業:テキサスの保安官。犯人をニューヨークまで護送してきた所を、犯人の仲間の手引きによって逃がしてしまう大失態を演じ、ニューヨークの刑事たちに「田舎モンのテキサス野郎」とバカにされながらも、犯人再逮捕に全力を尽くす。慣れない大都会で、自分のポリシーを貫き通す頑固ぶりを発揮。ちゃっかり、婦人警官とも、イイ仲になったりもする、調子のイイ男。得意技は、力のあるパンチと、バイク・テクニック。後年、デニス・ウィーヴァーが主演したテレビ・シリーズ「警部マクロード」は、このクーガンがモデルである。因みに、その時の声は宍戸錠。

登場作品:『マンハッタン無宿』(68)

 

 

ジェド・クーパー  Jed Cooper

職業:カウボーイ。だが、牛泥棒と間違えられて、リンチに遭い、瀕死の重傷を負う。死にかけていたところを、通りがかった保安官に助けられ、復讐の心を宿したまま、そのまま保安官助手に就任。自力で、リンチ犯たちを追いつめる事に。全員逮捕するも、死刑判決には至らず、その狭間で悩む事に。カウボーイだからといっても、ロディ・イエーツとは、別人のようである。

登場作品:『奴らを高く吊るせ!』(68)

       

 

フランク・コーヴィン  Frank Corvin

職業:元・NASAのパイロット。アメリカ初の有人宇宙計画の4人のパイロットの一人に選ばれる筈だったが、エテ公にその座を奪われる。その後、エンジニアをやっていたが、現在は、引退して隠居生活を送っている。妻とは今も現役(!)で、70歳にしては、かなり元気。エンジニア時代に開発した人工衛星が、何故かロシアの人工衛星に使用され、それが1ヶ月後に地球に墜落する危険がある事から、自らの手で、修理する事を提案。元上司に嫌がられながらも、昔のパイロット仲間を集めて、訓練した後、40年前に果たせなかった夢の宇宙へ飛び出す。彼ら“チーム・ダイダロス”は、別名「スペース・カウボーイズ」と呼ばれ、世界の注目の的に。船外活動中の事故で、4人の内、一人が犠牲に。残りの3人の帰還も危ぶまれたが、コービンの咄嗟の判断で、事故を回避。無事帰還する。何年か後、宇宙ステーションが完成した暁には、月に残した仲間を見届ける為に、再び、宇宙へ向かう事になるだろう…。その時は果たして、何歳になっている事やら…。

登場作品:『スペース カウボーイ』(00)

 

 

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