イーストウッド関連書籍

 

 

 

 

 

書籍名 著者・訳者 出版社 内容

ユリイカ 09年5月号

特集 クリント・イーストウッド

   青土社 「ユリイカ」では何度かイーストウッド特集が組まれているが、これは『グラン・トリノ』公開に合わせて発売された最新刊。メインは、お互いに“イーストウッド狂”を認める蓮實重彦と黒沢清の徹底討議。他に青山真治、稲川方人、中条省平、加藤幹郎、丹生谷貴志、吉田広明、古谷利裕、樋口泰人、大谷能生、篠儀直子、石川義正、佐藤雄一、木村有理子のエッセイ集で、相変わらず、為にならない雑言の数々。ま、これらは読まなくても、「イーストウッド、『グラン・トリノを語る』」の部分だけでOKですな。

クリント・イーストウッド伝説

Billion dollar man

 ダグラス・トンプソン

 奥田裕司(訳)

 白夜書房 「名前のない男の物語」以来、15年ぶりに刊行されたイーストウッドの伝記本。上記本以降、オスカー監督になって以後の“イーストウッド・ストーリー”がメインなっていて、シネアスト(映画作家)としてのイーストウッドを捉えている辺りが、今までの伝記本と違う所である。そのせいか、以前にも増して、より偉大さが強調されたものになっていて、まさに、“生きる伝説”ですな。また、今まで寡黙に徹して多くを語らなかったソンドラ・ロックとの顛末(愛憎劇)も記されているのが、貴重と言えば貴重で、色んな意味でイーストウッドの人間性をも高めた1冊になっております。買うべし!

ハリウッド映画界のキング

クリント・イーストウッド

 秋本鉄次 (文)  近代映画社

久々に刊行された御大の、これは基本的には写真集。雰囲気的には、同じ近代映画社から発刊された「栄光のスーパーヒーロー/クリント・イーストウッド」の改訂版的内容。当然ながら、収録作品は、それよりも約20年分ぐらい増えている。映画のスチル以外に、撮影中や受賞式等のスナップ写真が豊富なのが嬉しいですが、全てモノクロ写真というのが、時代のニーズに合っていないというか…。

The Ultimate Clint Eastwood Trivia Book

 

 リー・プフィッファー

     &

 マイケル・ルイス

 CITADEL PRESS

  (アメリカ)

イーストウッドに関するクイズ本。『荒野の用心棒』から『マディソン郡の橋』までのイーストウッド映画に関するクイズばかり、全部で500問!初歩的な問題からマニアックな問題まで、2択あり4択ありの盛りだくさんな内容。これを全て正解したら、アナタも立派なイーストウッド博士だ。

因みに第1問は、「クリント・イーストウッドは本名である。○か?×か?」

The Man With  No Name

 イアン・ジョンストン  PLEXUS 

 (アメリカ)

イーストウッドの誕生から大スターになるまでを綴った初の伝記本。貴重な写真も満載された写真集としても楽しめる1冊。

(88年分まで収録)

 The Films of Clint Eastwood

 ボリス・ズミジェウスキー

 リー・プフェイファー

 CITADEL PRESS 

    (アメリカ)       

全イーストウッド映画の撮影エピソードと評論集。『ダーティハリー』の名セリフもふんだんに採録してあるので、モノマネには重宝する(?)1冊でもあります。

(88年分まで収録)

シネアルバムO 

クリント・イーストウッド

沈黙のダーティヒーロー

 三谷宏次

 梶原和男 (責任編集)

 芳賀書店 おなじみ芳賀書店のシネアルバム第一弾。バイオグラフィー付き写真集で、日本では数少ないイーストウッド本として、暫く君臨しておりました。

(73年分まで収録)

デラックスカラーシネアルバムI

クリント・イーストウッド2

 林冬子

 蓮實重彦

 北村義雄

  (各エッセイ担当)

 芳賀書店 シネアルバム第2弾は、デラックス版(A4サイズ版)で登場。カラースチルが多くなっているのが嬉しい所で、当然ながら、フィルモグラフィも追加されている。

(80年分まで収録)

シネストーリーB

クリント・イーストウッド3

 土師二郎 (編集)  芳賀書店 芳賀書店の第3弾は、ストー リー集。各作品のストーリーが詳細に記されているので、ビデオの無い時代には、結構重宝しました。しかし、今となっては…。

(85年分まで収録)

栄光のスーパーヒーロー

クリント・イーストウッド

 筈見有弘 (文)  近代映画社 ライフ・ストーリー&全仕事付き写真集。ライフ・ストーリーの部分は、あまり目新しくはないですが、プライベートな珍しい写真が多数掲載されているのが嬉しい。さすがは“近代映画社”さんである。

(83年分まで収録)

クリント・イーストウッド

強くて寡黙な男の肖像

 ミンティー・クリンチ

 奥村恵美 (訳)

 近代映画社

イーストウッドの伝記本の第2弾。日本では、こちらの方が先に出版されたので、これを最初の伝記本だと思っている方が多いですが、コチラの方が新しい方になります。

(93年分まで収録)

クリント・イーストウッド

名前のない男の物語

 

 イアン・ジョンストン

 金丸美南子 (訳)

 早川書房 そしてコチラが初の伝記の日本語版です。上記の伝記本と併せて読む事により、イーストウッドの事は完璧に理解出来ますな。日本版独自の企画として、巻末に、山田宏一氏のエッセイを収録。

(本分は88年までだが、フィルモグラフィは90年まで収録)

シネアルバム85

男ベスト60と、そして−

 林冬子 (責任編集)  芳賀書店 芳賀書店に登場した第4弾は、60年代スターの特集でイーストウッドが取り上げられている。60年代なのに表紙の写真は『ダーティハリー2』のものですね(笑)。

Switch Vol.7 No.1

   扶桑社 月刊誌「Switch」のイーストウッド特集号「クールへの献辞」

(89年2月発行)

e/mブックスF

クリント・イーストウッド

   エスクァイア

 マガジン・ジャパン

イーストウッドへのインタヴューを中心とした、イーストウッド研究書。以前の「シネアルバム」以上に詳細に記されているのが特長で、巻末のディスコグラフィ等、貴重な資料も多数掲載されている。

(初版は2000年の作品までの収録ですが、最近出た改訂版は、2005年作品まで追加されている)

キネ旬ムック フィルムメーカーズL

クリント・イーストウッド

 稲川方人 (責任編集)   キネマ旬報社 期待の映像作家シリーズの第13弾。映画監督としてのイーストウッドを捉えた研究書。

(2000年分まで収録)

シネマストーリー

マディソン郡の橋

  山本楡美子 (訳)  講談社コミックス 映画『マディソン郡の橋』の完全翻訳シネマ・ストーリー&写真集。巻末に掲載されている撮影秘話がなかなか興味深く、DVDには未収録のメイキング代わりになっております。

活劇帝王70’s

マグナム・アクション映画列伝

 鬼塚大輔 (編集)  フィルムアート社

70年代を代表するアクション・スターに焦点を当てたエッセイ集。表紙はジーン・ハックマンだが、活劇三帝王として、イーストウッドがトップを飾っている。

ユリイカ 93年8月号

特集 クリント・イーストウッド

   青土社

「ユリイカ」のイーストウッド特集号。イーストウッドへのインタヴューの他、三村晴彦・崔洋一・黒沢清・榎戸耕史・山川直人の監督陣によるエッセイも収録。

カイエ・デュ・シネマ・ジャポン

1998[・bQ4

クリント・イーストウッドの肖像

   勁草書房 「カイエ・デュ・シネマ」のイーストウッド特集号。『真夜中のサバナ』のイーストウッド・インタヴューの他、各執筆陣によるエッセイ集。

シネグッズ・エクスプレスVOL.3

   近代映画社

「スクリーン」誌の特編版「シネグッズ・エクスプレス」の第3弾。“ビッグ・スター・ファイル”のコーナーのイーストウッド特集で、イーストウッド映画のポスター・パンフ・チラシ・フィギュアなどが紹介されている。

クリント・イーストウッド 

アメリカ映画史を再生する男

 中条省平  朝日新聞社

「アサヒグラフ」誌の99年1月15日号〜8月6日号に掲載された「クリント・イーストウッド−アメリカ映画の百年を締めくくる男」を加筆したエッセイ集。イーストウッド映画の共通項と特徴を見事に浮き彫りにしている。

 

 

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