アルカトラズからの脱出
Escape From Alkatraz
★アメリカ*マルパソ・カンパニー/シーゲル・フィルム=パラマウント映画提供 1979年度作品 |
★スタッフ | |
監督&製作■ドナルド・シーゲル、製作総指揮■ロバート・デイリー、脚色■リチャード・タッグル、原作■J・キャンベル・ブルース、音楽■ジェリー・フィールディング、撮影監督■ブルース・サーティーズ、編集■フェリス・ウェブスター |
★キャスト |
クリント・イーストウッド |
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フランク・モリス |
パトリック・マクグーハン |
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ウォーデン |
ロバーツ・ブロッサム |
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ドク |
ジャック・ティボー |
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リレアレンス・アングリン |
フレッド・ウォード |
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ジョン・アングリン |
ポール・ベンジャミン |
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イングリッシュ |
ラリー・ハンキン |
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チャーリー・バッツ |
ブルース・M・ファイシャー |
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ウォルフ |
フランク・ロンジオ |
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リトマス |
フレッド・スタッスマン |
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ションソン |
デイヴィッド・クライヤー |
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ワグナー |
マディソン・アーノルド |
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ジンマーマン |
★おはなし | |
難攻不落のアルカトラズ刑務所から、3人の囚人が脱獄する…というお話。 |
★ひとこと | |
名作『ダーティハリー』以来となる、シーゲル監督&イーストウッド主演コンビの、これが最後の作品。7年ぶりとは言え、二人のイキの合った演出と主演ぶりは、やはり見事で、ここまでに6本の監督作を発表しているイーストウッドも、ここでは完全に一人の出演者として、素晴らしい演技を披露してくれていて、この映画のイーストウッドは、ある意味、ベスト・アクトだと思う。 音楽のジェリー・フィールディングとのコンビも、これが最後になったが、この作品、フィールディングの音楽が、ほとんど聞こえないぐらい、実に静かな映画になっていて、それでいて、男の怒りと誇りが爆発する、エキサイトメント性が感じられるのは、やはり、シーゲルの演出の賜物だろう。実際、小道具を上手く使ったサスペンス・シーンなどは、やはり、シーゲルが真の意味での、ヒッチコックの後継者であった事を、如実に物語っているファクターだと思う。 |
★うらばなし | |
あの『ダーティハリー』があまりに出来が良かったので、その後、なかなかコンビを組む機会がなかったイーストウッドとドン・シーゲルだが、それは二人が意識しての事だったらしい。実は、『ダーティハリー2』の時も、イーストウッドはシーゲルに監督を頼んだのだが、「あの映画に続編なんて要らないヨ」とばかりに、断られてしまったという。そして、『アイガー・サンクション』の時にも、シーゲルに依頼したのは、既に述べた通りで、それだけ、このコンビにとっての然るべき題材というものが、なかなか無かったという事になるのだろう。 因みに、『ザ・ロック』で、元ジェームズ・ボンド役者のショーン・コネリーが演じた、“アルカトラズ刑務所から、唯一脱走した脱獄犯”という役柄は、これはもしかして、この映画のイーストウッドの事なのではないだろうか。コネリーとイーストウッドは、共に1930年生まれの同い年なので、あの『ザ・ロック』の役を、イーストウッドがやっていても、よかったのにナーと、ちょっとだけ思ってしまった。 |
★データ | |
デラックス・カラー/パナヴィジョン(レンズ&パナフレックス・カメラ)/ヴィスタ・サイズ/112分 ※ステレオ・サウンド(全米公開版のみ…ホンマに…?) 日本公開:1979年12月15日(CIC配給) アメリカ公開:1979年6月22日(Paramount配給) |